遅くなりましたがサカナクションのライブに行ってきました。
地元名古屋は25、26日。紅白出場までしてしまうとチケットも本来は取りにくいものなのに運がいいことに友達が譲ってくれて2日とも行けるという…友達マジで神…。
25日は後ろの方、26日は17番という良番だったので前から3列目。
サカナクションのライブの醍醐味といえば演出だと思うのです。ライブとはそうあるものだとも思うのですが、演奏がうまいバンドはそれだけでいいもの観たなってなるので一概には言えないとこもありますが、、サカナクションの場合はどちらも兼ね備えてるという感じはします。演奏と演出すべてが完璧。一朗さんも言ってましたが最高のチームがいてライブが行われているということをしっかりと噛みしめるためには、一回ライブを観ただけではわからないことが多すぎると思うのです。
なので、周りの人に何回も同じツアーで何回も行くのってなんで?って聞かれまくりましたけど、上のような理由で好きなアーティストほど同じツアーでも2回行くことがあるのです。ライブ体験をちゃんとしたいのです。
さて、前置きはこれくらいにして、今回のライブ本編はというと、いつものように頭から盛り上げる感じでは無く、徐々に始まっていくクラシックのような始まり方でした。テーマが100、0(ヒャクゼロ)だそうで、ライブの冒頭部分は実は生音、スピーカーからの音は出てなかったそうです。そこから少しずつスピーカーの音量をチームサカナクションのサニーさんが調整しながらあげていって一曲目「サンプル」が始まるのです。チームサカナクションとの連携の元にこのライブが成り立ってるのがバンドをしている人やライブに行き慣れてる人にはわかったかもしれないっすね。僕はわかりませんでした笑
そしてそして、アルバムをひっさげてのライブではないので本編はほとんど1枚目から4枚目までのライブではなかなか久々な曲ばかりで、その中にはインナーワールド〜三日月サンセットの繋ぎなんかも。実はこの並びYouTubeでも同じようなものが聞けます。まだサカナクションがメジャーデビューする前に、地元で夢チカという番組でライブをしたことがあったそうで、その繋ぎを今のサカナクションなりにアレンジしつつやってみたということでした。これがまた良くて。バンドサウンド全開でそれぞれの楽器の音が折り重なっていいグルーヴを作り出してました。
あとは流線→ユリイカの流れも。もともと流線は女性の体の曲線=流線のことだったのでユリイカへのつなぎも自然といえば自然なつなぎですよね。ユリイカのMVを観てるので。
ちなみにですけどあのMV、一朗さんしか出てないのにもかかわらず、江島さんはただ見たいが為に現場にいたそうです笑 変態だと言われてました。笑
本編はMC無し、間髪入れずに曲をやって、終了。アンコールが始まると雨の音が。Ame(B)でアンコールスタート。いつもやる、クラフトワークみたいに並んでやるやつでやってました。←
そのあとは紅白と同じようにミュージック。もうアンセムみたいになってますね、ミュージックは。間違いなくみんな好きな曲というか、盛り上がるというか。紅白でやったわけだからどんな演出なのかはみんな知ってる訳だし。
もう一曲やってそのあとMC。
毎回言ってると言えばいってるのですが、一郎さんはMCで毎回「僕たちサカナクションだけではこのライブは成り立たなくて、スタッフさん含め最高のチームがいるから今こうやって最高のライブをお届けできている」と言っていて、今回は1日目、実際にセッションしてPAサニーさんの仕事紹介みたいな感じでわかりやすく説明していました。毎回こうやって説明するのも今のシーンの中でのバンドというもののあり方や音楽業界、音楽番組に対して思う事があるからこそ行動しているのだと思うのですが、下の動画を観ると一郎さんの考える音楽番組やシーンを楽しくしたいという考えが聴けます。是非聴いてみて。
http://youtu.be/k1Qd0syF0lA?t=11m30s
2日目はMCテーマは「グルーヴ」についてでした。
紅白に出て北島三郎先生(と言ってました笑)の「祭り」を生で見て「あれはアフロビートだ!」っと思ってたそうで、演歌特有のノリ=グルーヴを自分の好きな音楽で解釈してたみたいです。これと同時に読んでもらいたいのがナタリーの記事。
山口一郎が語るDaft Punkのグルーヴとポップ➡
http://natalie.mu/music/pp/daftpunk
この記事ではグラミー賞で最優秀アルバムと最優秀レコードの2つを取ったDaft Punkのアルバムを一郎さんが語ってます。サカナクションの2013年のテーマは「グルーヴ」で、インナーワールドのギターのリフはDaft Punkのメンバーが他でやっていたバンドのエレクトロバンドのギターのリフを参考にしてたりするんで、昔からかなり影響は受けていると見受けられます。これをふまえると今回のライブはかなりグルーヴを意識してると思うし、もっというとサカナクションっていうバンドはデビュー当時からグルーヴを意識してたんだなぁと感じました。考えてみれば、自分がサカナを聴くようになったきっかけはネイティブダンサーなんですけど、この曲聴いた時自然と体が動くというかそういう体験をしたと覚えています。これもやはりグルーヴに動かされたんだと思うのです。このMCとナタリーの記事を見て、自分はサカナのここが好きなんだなぁってはっきりと今回のライブでわかったような気がしました。
そして最後のグッドバイ。ナイトフィッシングイズグッドみたいに楽しい感じでロックバンドらしく終わるのもいいですけど、グッドバイはさらに感動に包まれて終わった感じでした。いい終わり方でした。
2日間行ったおかげもありますけど割と情報量は多かったと思います。感想というかレビューというか、こんな感じです。